身体は聞いている?!
身体のどの部分が痛くても、つらいですし生活や仕事に支障が出ますよね。
痛い期間が長いほど不安が大きくなり、行動範囲も狭くなります。
そしてつい、「痛い痛い」と口に出して言ってしましがちです。
しかし、痛みや痺れに集中し続けることで脳はその痛みの信号を強化し、痛みを強く感じさせることがあります。
神経の可塑性(かそせい)という現象に関連して、脳は非常に適応能力が高く、頻繁に使用される神経回路を強化する傾向があります。
いつも「痛い痛い」という言葉を身体は聞いていて、大変だ!痛みが強く大変なことになっていると認識します。
痛みを感じるということは、その方にとっては非常に現実的であり、これを単なる脳の信号のせいだと判断することは難しいですが、痛みの認知を変えることでその影響を軽減できることも事実です。
例えば、趣味や興味のある活動に没頭したり、リラクゼーションや瞑想を行う、軽い運動をするなど痛み以外のことに集中することで、痛みの認知を変えることが出来ます。
また、痛い場所と痛くない場所、痛かったが良くなった場所に分けて、できるだけ痛くない場所や良くなった場所を褒めてあげてください。
「良く動いてくれてありがとう」「痛かったけど痛みが減ってありがとう」などと、言ってみるのもいいかもしれませんね。
せっかく良くなっているのに、「まだ痛い」、「まだここが残っている」「ここがダメだ」など痛い場所ばかり気にしていると、身体は残念に思っているでしょう。
そんなバカなことが、と思う方もおられるかもしれませんが、「病は気から」という言葉もあります、一度騙されたと思ってやってみてください。
東洋医学では「心身一如」という葉があり、心と身体一つで分けることが出来ない、心と身体はお互い作用していて片方が悪くなると、また片方にも影響するという意味になります。
楽しいことを考えながら、焦らずマイペースで行きましょう。
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