腰痛なのに、なぜ腰と違う所に鍼や施術をするのですか?
東洋医学では、経絡という考えがあります。
経絡は気血が流れていて、臓腑と四肢、関節と関連し、身体の上下、内外を貫き身体の内のすべての機能を調節しています。
専門的な言い方になりましたが、経絡は体表だけでは無く、身体の内(内臓や血管)にも流れていて、身体の働きを調節しています。
このことについて、中国の昔の医学書「黄帝内径」には「経脈は気血を運行させ、陰陽を栄養し、筋骨を濡し、関節の働きを良くさせる」という記載があります。
ツボ(経穴)は経絡上にあり、気血が出入りし、経絡が合流したり分岐したりする所です。
ですので、腰痛に効果のあるツボ(経穴)は腰だけではなく、足や手など全身に流れており、そこを刺激し調節することにより、腰に触れなくても腰の施術が遠隔的にできます。
腰痛を遠隔的にするメリットはいろいろあり、まず、腰が張れていたり、熱を持っていて直接触れられない時や、うつ伏せの姿勢もツラくてなれないときは、手足のツボ(経穴)を使うと施術を受けるのが楽になります。
そして、痛い局所だけ施術するのでは無く、遠隔的に主要なツボ(経穴)を使うことにより全身の調節もできますので、からだの緊張感や疲労感も緩和し全身が楽になります、
ならば、腰痛の方の腰は施術しないほうが良いのか?と思う方もおられるかもしれませんが、腰が痛い方はお一人おひとり症状や程度が違います、何年の前から痛かったのか、昨日荷物を持ち上げて初めて痛くなったのかでは使うツボ(経穴)や治り方、改善する期間が変わります。
なので、腰痛でも腰に施術する方としない方がおられ、その方の状況を診断して適切な施術をする、というありきたりな答えになります。
東洋医学はいわば、その方のオーダーメイド施術になり、同じ症状でも違うツボ(経穴)を使います。
そして、痛い場所が悪い場所でrはない場合が多いです。その話はまた次回に譲りましょう。
いろいろ施術を受けてきたが、あまり効果が無いを思われている方は、鍼灸施術がおススメです。
長年腰痛にお悩みの方は、当院にご相談ください。
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