痛い場所が悪い場所ではないの?!
腰痛の症状において、痛みを感じる場所と原因のある場所が必ずしも一致しないことがあります。
この現象は腰痛に限らずどこにでも起こりえます。
これは、内臓や筋肉などが体表に神経的な関連性があるためです。これによって起こる痛みを関連痛といい、脳が内臓からの痛みの信号を体表からの信号と勘違いすることで生じると考えられています。
例えば、胆石症の方がみぞおちや腹部の痛みだけではなく、背中や肩が痛く感じるのもや、心臓が悪い方が胸部の痛みだけではなく、左肩や左腕が痛くなるのも関連痛と言えるでしょう。
東洋医学的な考えに経絡(気の流れるルート)があります、経絡はツボとして体表にありますが、内洞や筋肉にも流れていて、全身を廻っています、それを「流注」といいます。また筋肉に繋がっている経絡を経筋といい、西洋医学の考え方のアナトミートレイン(筋膜のつながり)に相当するとことが多いです。筋膜リリースはこのアナトミートレインの理論を使っています。今から2千年前の中国では、筋肉の繋がりを使い治療していたということになります。
痛みが出ている筋肉と、疲労がたまり筋の緊張が取れず筋膜の動きが不足している筋肉が違うと、痛い場所と悪い場所が違うという状態になります。そこで、主な原因ではないのに痛みが出ている場所を揉むと良くならず、余計に痛みが強くなります。
東洋医学では、「気」「血」「津液」が全身をバランスよく廻っていれば、病気無く健康ですが、気候の変化や、環境の変化、ストレスなどの外的影響、疲労や睡眠不足、暴飲暴食、運動不足などの内的影響の原因で「気」「血」「津液」の流れが滞り、過不足を起こしてしまい症状が出て病気になると考えます。
鍼灸施術は、痛い場所だけを診るのではなく、身体全体を一つと考え全体的なバランスを整え身体の不調を改善します。
なかなか治らない痛みや症状でお悩みの方は、当院にご相談ください。体質改善をして、健康な体を作りましょう!!
Comments