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未病医学とはなんですか?

病気になる前の段階や、まだ病気とは言えないが体調が良くない状態が続いていることを半病状態といいます。

病院に行っても、病名が付かず様子をみましょうと言われたりします。

東洋医学は病名が付かず原因不明でも、その症状に対応できる医学です。

ではなぜ病名が付かなくても、施術できるのでしょうか?

それは、東洋医学の診察法によります。

東洋医学、特に中医学は「望」「聞」「問」「切」の四診を大切にします。

「望診」は患者様を丸ごととらまえて診ます。神・色・形・態といい。顔色、肌の色、体型、動作、舌などです。昔の中国の医師は患者の排泄物まで診たそうです。

「聞診」は患者様の声を聴き、臭いを嗅ぎます。声の高さや強さ、咳などの状態です。

「問診」は発病の時期、原因、経過、既往歴、痛みの部位だけではなく、生活習慣や飲食の量、回数、好み、仕事や趣味家族構成など一見関係なさそうなことまで聞き、診断に活かせます。

「切診」は切るという字が書いてありますが、刃物で切るのではなく、患者様に触れるという方が正しいです。手首の脈を診たり、直接患部に触れたり、手足や患部の冷え感や熱感を診ます。

「望」「聞」「問」「切」の四診を総合的に判断し、身体を八鋼(陰・陽・表・裏・寒・熱・虚・実)の8タイプを用い「証」を出します。

「証」は病名とは違い、患者様の今の状態になり、同じ症状の患者様がおられても、「証」が違う場合もあります。

まだ症状も出ていない状態でも、身体を四診八鋼で診察することにより、その方の弱い所や体質が判り、未病医学、予防医学に繋がります。

今回も、また専門的になってしまいましたが、東洋医学がオーダーメイドだということが、ご理解いただけたのではないでしょうか。

お身体のことでお悩みがございましたら、当院にご相談ください。


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