不眠症は東洋医学で効果ありますか?
不眠症は、寝つきが悪い、すぐに目が覚める、なかなか寝付けない、また夜通し眠れない、という症状があります。
眠れない日が長く続くと、日常生活に支障が出る場合があります。
不眠症は、入眠障害、熟睡障害、途中覚醒、早朝覚醒の4つに分類できます。
入眠障害は、寝付くまでに時間がかかる、眠ようと思えば思うほどに目が覚めて眠れないタイプ。
熟睡障害は、時間的には寝ているのに、よく眠れたという熟睡感が得られないタイプ。
途中覚醒は、寝ている間に何度か目が覚めるタイプで、睡眠時無呼吸症候群の方もおられます。
早朝覚醒は、早朝から目が覚めてしまい再び眠れずに朝を迎えてしまうタイプです。
東洋医学では、不眠症を大きく虚証(不足)と実証(過多)に分けます。
虚証の不眠は慢性に発症することが多く、血虚(血液が不足)、気虚(気が不足)、陰虚(陰陽の陰の気・血・津液が不足)があります。
実証の不眠は急性に発症することが多く、身体の中に熱がこもっていることが多いです。
一般的に多いのは虚証の不眠で、「心陰虚」「心腎不交」「心脾両虚」「胆気虚」があり、虚証の症状は次のようなものです。
「心陰虚」はなかなか寝付けない、動悸、焦燥感、夢をよく見る、物忘れ、寝汗をかく、手のひらや足の裏のほてり、口が乾くなど。
「心腎不交」は、寝つきが悪く夜通し眠れないこともある、頭のふらつき、耳鳴り、夕方から夜にかけて微熱が出る、寝汗、手足がほてる、物忘れ、夢をよく見る。
「心脾両虚」は、眠りが浅い、夢をよく見る、よく目が覚める、息切れ、物をいうのがおっくう、動悸、物忘れ、沢山食べれない、倦怠感。
「胆気虚」はビクビクする、驚きやすい、頭のふらつき、めまい、ため息が多い。
実証の症状は、眠りが浅い、夢をよく見る、よく目覚める、イライラする、怒りっぽい、胸や脇が脹る、胸苦しい、焦燥感、動悸、口が苦いなどです。
ご自分に当てはまる症状はありましたか?
体質的なもの、心労、ストレス、疲労、暴飲暴食、甘いものや油ものを多く取る、運動不足、睡眠不足などいろいろな原因で不眠症は起こりますが、これらの原因が一つではなく、いろいろ組み合わさっている場合が多いです。
体質を整えて、生活習慣食生活を改善し、定期的に運動すれば不眠症は改善します。
わかっていても、なかなかできないんだよなーという方に鍼灸施術がおススメです。
鍼灸施術は、その方の症状の出ている原因を診断し根本的に体質改善していきます、また施術だけではなくその方に合ったアドバイスをさせていただきます。
不眠症でお悩みの方は、当院にご相談ください。
Comments