慢性腰痛は脳の錯覚!?
最近の研究で、慢性腰痛の患者様は健康な人に比べて、脳の一部の機能が働きにくくなり、痛みに過剰に反応しているのではないか、というものがあります。
通常、腰からの痛みが脳に伝わり、脳が痛みを感じると、神経伝達物質のドーパミンが分泌され、脳内モルヒネが増え痛みを抑えます。
ところが、何らかの理由で過剰なストレスがかかったり、不安な状態が続いたりすると、ドーパミンから脳内モルヒネに至る回路が狂い、痛みを抑える機能が弱まってしまいます。
慢性腰痛の患者様の脳では、このような機能低下が起こっていて、痛みに対して過敏になり強く感じてしまっているようです。
そして、痛みで腰をかばい安静にしていると、腹筋や下肢の筋力が低下し、血流も悪くなるので、さらに腰痛を悪化させる原因になります。
しかし、無理をしない程度の運動をすることにより脳を刺激し、痛みを抑える機能を改善させることができることもわかってきました。
その一つが、腰を後ろに反らす運動です。腰を反らしても痛くないという情報を脳に伝えれば、働きにくくなっていた脳の機能が改善します。
慢性腰痛でお悩みの方は当院にご相談ください。